はこさんブログ
【点から面へ】
2022-09-01
8月最後の週末(8/27-28)に本町周辺で開催された「五稜郭まちなかフェスティバル」を覗いてきました。
エリア3つの商業施設に加えて結婚式場や児童公園など周辺施設の合同イベントで、各会場でグルメ、ビアガーデン、ライブ演奏、ダンス、ヒーローショー、大道芸、マジック、アート展示やミニ動物園、プロレス興行…と盛りだくさんの2日間でした。
以前から、函館の街は規模の割に活気が無いように感じており、人口減少も他の都市以上に深刻な問題となっていますが、今回のイベントは、そんな函館の活性化の手がかりになる企画だったように思えました。
今年の夏は函館市内観光スポット(朝市、赤レンガ倉庫、五稜郭公園、函館山など)でも観光客の賑わいが戻ってきました。
ただ、各観光スポットという「点」を繋いでいる市電や国道など「線」ではシャッター商店街や空地、空き店舗が目立つのが以前からの問題とされています。
また函館の商業施設はあちこちに点在しており「何時間も遊びや買い物で外出する気になりにくい街」だと感じます。
市民にとっては「ワクワクできないので必要以上に出かけない」「あまり出かけないのであまり消費もしない」「消費を控えるので店は儲からない」「儲からないので店も増えない(減るばかり)」「店が少ないのでワクワクしない」という悪循環になっており、人口減少への負のスパイラルになっているように思えます。
以前から「少なくとも点が面に広がれば活気にも繋がるのだろうに…」と考えていましたが、今回のイベントはまさに本町・五稜郭エリアという「面」を意識したもので、子供も親も年配者でも、市民も観光客もエリア内をうろつきながら楽しめる空間づくりができていたように感じます。
函館の商業と飲食の中心地のひとつであり、市内で唯一と言っても良い複数の大型商業施設が集まるこのエリアですが、閉店の貼り紙も目立ち、店が入れ替わっても半年程度でまた閉店という店舗も少なくありません。(もちろん最大の原因はコロナでしょうが…)
そういう意味で、現在はスカスカの面ではありますが、こうしたイベントが定期的に開催されることによって、密度も面積も充実していくと思います。
西部地区、ベイエリア、湯の川、駅前、美原エリアなど他の地区でも、それぞれエリアとしての特徴を濃くしていけば、点在していても「ワクワクするエリアの集合体」として函館全体の魅力アップに繋がっていくものと期待しています。