はこさんブログ
【函館EXPO】
2025-06-09
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開催賛否の論戦や多くのトラブルがあったものの
「2025大阪・関西万博」は開幕から約2か月が過ぎ、連日の賑わいが報道されています。
皆さんはもう行かれたでしょうか?
私も何とか10月13日の閉幕までに1回くらいは行きたいとは思っていますが…
普段、何気なく「国際博覧会」「万博」「EXPO」などの言葉を耳や口にしますが、
改めてその意味をおさらいしておきましょう。
「国際博覧会」は英語のUniversal Expositionの略で、万国博覧会(万博)とも呼ばれます。
1928年に締結された国際博覧会条約(現加盟国170か国)に基づき、
開催を希望する国の政府が博覧会国際事務局に申請し、
承認されたものだけが国際博覧会を名乗ることができます。
Expositionは和訳すると博覧会なので、全ての博覧会はEXPOと呼んでも構わないのでしょうが、
一般的には国際博・万博をそう呼ぶことが多いようです。
もちろん、この条約の締結以前からも開催されており、
最初の国際博覧会は1851年のロンドン万博だと言われています。
日本が初めて関わったのは1867年(慶応3年)のパリ万博で、江戸幕府・薩摩藩・佐賀藩が参加しました。
また、国際博覧会は2つに分類されており、
総合的な博覧会である「登録博」と、特定・専門的なテーマを取り扱う「認定博」とに分けられています。
【登録博】
【登録博】
1996年までは「一般博」と呼ばれていた
人類の進歩など時代に即した広く普遍的な内容をテーマとし、
人類の進歩など時代に即した広く普遍的な内容をテーマとし、
その開催は5の倍数の年に最大6か月の期間で開催されます。
1970年の大阪万博、愛・地球博、現在開催中の大阪・関西万博がこれにあたります。
各国のパビリオン建設費はそれぞれの参加国が負担するそうです。
1970年の大阪万博、愛・地球博、現在開催中の大阪・関西万博がこれにあたります。
各国のパビリオン建設費はそれぞれの参加国が負担するそうです。
【認定博】
1996年までは「特別博」と呼ばれていた
開催国政府が特定のテーマを決めて開催されるもので、
開催国政府が特定のテーマを決めて開催されるもので、
登録博と登録博の間に最大3か月の期間で開催されます。
沖縄海洋博、つくば科学博、大阪花博がこれにあたります。
パビリオンの建設費は開催国が負担するそうです。
沖縄海洋博、つくば科学博、大阪花博がこれにあたります。
パビリオンの建設費は開催国が負担するそうです。
対して「博覧会」というのは一般に公開される催しの総称であり、
デパートの催しや企業の展示会・イベントでも「博覧会」を名乗ることもあります。
地方行政などが主催する公共博覧会で国際博覧会にあたらないものを通常「地方博覧会」と呼びます。
戦後だけでも国内の地方博覧会は160回以上開催されており、
1988年には全国各地で12の地方博が開催されました。
そんな地方博ブームの1988年に、ここ函館でも博覧会が開催されています。
この年に開通した青函トンネルを記念して、
トンネルの両側の青森市と函館市でそれぞれ開催された「青函トンネル開通記念博覧会」です。
青森でのイベントは青森EXPO、函館でのイベントは函館EXPOと呼ばれました。
【函館EXPO概要】
主会場は函館市弁天町(現在、国際水産・海洋総合研究センターが建っている周辺)で、
メイン展示場の他、多くの企業パビリオン、ジェットコースターや大観覧車などのアミューズメント施設が
立ち並んでいたそうです。
現在では函館の花火大会の打ち上げ場所でもあり
、GLAYのコンサート会場にもなった緑の島は函館EXPOの駐車場として使われ、
会場までのシャトルバスやシャトル船が定期運航されていました。
また、市内赤川町の笹流ダム周辺では2頭のジャイアントパンダ(シンシンとケイケイ)が展示され、
こちらも大勢の見学者で賑わったそうです。
函館EXPOの事業収支は5億円以上の赤字で終わったそうですが、
赤レンガ倉庫周辺の整備、函館山ロープウェイのリニューアル、
大型ホテルの誘致など観光都市としての基盤強化、
青森市との友好関係など開催の意義は大きかったと思います。
函館EXPOコマーシャル(YouTubeより)



尾田栄一郎が手がけた「GLAY EXPO」のキービジュアル。(c)尾田栄一郎
函館出身のスターバンドGLAYが彼らの
全国ツアーを「GLAY EXPO」と名付けたのは、
てっきり彼らが
高校生時代に開催された函館EXPOへの想いから?
と考えてしまいましたが、
どうやら更に10年ほど前に
東京で開催された「宇宙科学博覧会」の記憶からの
命名だそうです…
当社は13年後に創業100周年を迎えます。
2038年には「はこさんEXPO」と名乗れるような大規模な展示会が開催できることを夢見ております。
今後も函館酸素にご期待ください。
2038年には「はこさんEXPO」と名乗れるような大規模な展示会が開催できることを夢見ております。
今後も函館酸素にご期待ください。