はこさんブログ
【祝!ノーベル賞】
2025-10-17
今年のノーベル賞が発表されました。

生理学・医学賞で大阪大学 特任教授 坂口志文さん、
化学賞で京都大学 特別教授 北川進さんの受賞決定が報じられました。
お二人を合わせると日本人のノーベル賞受賞は個人としては30人(うち3人は外国籍を取得)ですが、
残念ながら函館出身の受賞者はこれまでにいません。
2010年にノーベル化学賞を受賞した
鈴木章さんが唯一の北海道出身者で、むかわ町で生まれ育ち
北海道大学で研究を続けてきた方だそうです。(現 北大名誉教授)
ノーベル賞の選考は秘密裏に行われ、受賞後50年間は選考過程の経緯も公表されないそうで、
事前のマスコミ予想が外れることも度々です。
何でも賭けの対象にする英国ではブックメーカーが毎年、文学賞などでオッズ表を作成しており
候補常連の村上春樹さんは今年も1番人気になっていましたが、残念ながら受賞には至りませんでした。

ついつい賞金のことも気になってしまいますが、
ノーベル賞の賞金は各賞とも1,100万スウェーデン・クローナ(約1億7,700万円)だそうです。
今回は坂口さんも北川さんも3人での共同受賞なので
賞金も1/3になるようですが、それでも約6,000万円という夢のような大金です。
詮索ついでに税金についても調べてみました。
結論から言うと、日本ではノーベル賞の賞金には所得税も住民税もかからないそうです。
これは1949年に湯川秀樹さんが
日本で初めてノーベル賞を受賞した時に所得税法が改正されたものです。
文化功労者の年金、学士院賞・芸術院賞などの受賞金などとともに
ノーベル賞の賞金も非課税となっていますが、
国家の名誉への貢献、国民に与える希望と勇気を考えると当然のことでしょう。
細かい話ですが、現行の条文で非課税となるのは「ノーベル基金から交付される金品」と書かれており、
後からできたノーベル経済学賞の賞金だけはスウェーデン国立銀行から贈られるものであることから
法律をそのまま適用すると課税対象になるようです。
(これまで日本人で経済学賞受賞者はおらず、
日本人の受賞が決まったら条文も改正されるだろうと言われています)
因みに、宝くじの当選金も非課税ですが、
これは購入時に売上金の約40%が公共事業などに使われるために
自治体に納められているからと言われています。
競馬・競輪などの公営ギャンブルで6,000万円当たった場合には
(本来の給与所得などにもよりますが)一時所得として約1,200万円の税金がかかるそうですが、
馬券売上の10%は国庫に納められており宝くじの非課税理由を考えると
ちょっと腑に落ちないように感じられます…
(「二重課税では」という批判は昔から無くなりません)
もっとも、特別控除を考えると50万円以上の配当収入でなければ
税金はかかりませんので、一般の競馬ファンには要らぬ心配と言えますが…
今回はノーベル賞という高尚なテーマのはずが、
下世話なお金の話題、ギャンブルの話題、税金の話題と脱線してしまいました。
いずれにせよ将来、地元函館からノーベル賞を受賞するような
優れた研究者が生まれることを願ってやみません。(無理やり締めくくりましたが)
函館酸素では、今後も当社製商品やサービスを通じて、
小中高・高専・大学など地域の教育機関や研究機関への貢献に努めてまいります。
今後も函館酸素にご期待ください。





