ガス談話室
窒素の話
2005-01-01
あけましておめでとうございます。今年もよろしくお願いいたします。
空気の約80%は窒素です。私たちは空気中の酸素を吸って生きているのですが、量的な比率から言えば、窒素を吸って生きているといっても間違いではないかもしれません。
今月は私たちの生活にもっとも身近な窒素についてです。
最初に、窒素消火器と言うのはどうでしょう。
火災の消火に水が有効なことは古くから知られていることです。
消防車が大量に放出して火事を消し止めるのは、昔も今も変わりありません。
また、立体駐車場や工場など特別な場所では炭酸ガスやハロゲン化物による消火も採用されています。
ところが最近では、コンピューターなどIT機器類が盛んに使われるようになり、水を極端に嫌う場所も増えてきました。
また、炭酸ガスなども人体への毒性がありますので、人がいる間は放出できません。
今月は私たちの生活にもっとも身近な窒素についてです。
最初に、窒素消火器と言うのはどうでしょう。
火災の消火に水が有効なことは古くから知られていることです。
消防車が大量に放出して火事を消し止めるのは、昔も今も変わりありません。
また、立体駐車場や工場など特別な場所では炭酸ガスやハロゲン化物による消火も採用されています。
ところが最近では、コンピューターなどIT機器類が盛んに使われるようになり、水を極端に嫌う場所も増えてきました。
また、炭酸ガスなども人体への毒性がありますので、人がいる間は放出できません。
かつて、東京で電話交換機の火災で長期間、通信が不能になったのは記憶に新しいところですが、これも水を嫌う典型的な場所といえるでしょう。
このような水、炭酸ガスなどの足らざるところを補うべく、窒素消火器が考案されました。 空気中で酸素濃度が12%以下になると一般的には燃焼が止まるといわれています。
都合のよいことに、燃焼は止まりますが、人命には影響が出ません。 12%という酸素濃度は富士山よりちょっと高い山と同程度の酸素分圧ですから、人間が短時間活動するのには支障の無い濃度というわけです。 当社もこの装置を函館市中央図書館に採用していただきました。 |
つぎは窒素充填タイヤです。
タイヤへの窒素充填は、高速、高負荷で回転する航空機やレーシングカーのタイヤには古くから採用されています。 最近では高級車やスポーツカーにも窒素充填タイヤが採用されるようになって来ました。 街を歩いていると、ガソリンスタンドに「タイヤに窒素充填いたします」という看板を見かけるようになりました。 「タイヤから空気が抜けにくい」「ゴムの酸化が防止される」「燃費が良くなる」「衝撃が少なくなる」などの利点があるようです。 タイヤ4本分2000円程度です。 興味のある方は試してみたらいかがでしょうか。 |