ガス談話室
農水産物凍結センター構想への挑戦!!
2016-01-01
注目
当社は道南の食材(農産物・水産物)の製品化を目指し、液体窒素を使った「凍結センター」構想を立て、実現に向け挑戦しました。
今回は、その一部をご紹介します。
平成22年9月に函館本社内に食品凍結実験室を開設し、函館地域産業振興財団・北海道立工業技術センター様のご協力と当社親会社の大陽日酸の食品凍結技術の提供を受け、本格的に取り組みを開始しました。
当社食品凍結実験室の設備は、液体窒素式食品凍結装置・各温度帯冷凍庫・真空パック装置・真空ガスパック装置を保有しております。又、近年ではお客様のニーズにお応えするため炭酸ガス式食品凍結装置も導入いたしました。
これまでの主な商品化実績は、道南食材の「いくら」「大豆(たまふくら)」「カニ」「エビ」などです。
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<株式会社 山大 様との取り組み>
函館市内の大手食品加工会社 株式会社 山大 様との間で鮮魚類の凍結試験を重ね、食材ごとに異なる凍結温度・凍結スピードの最適条件を導き出し、更には排熱(冷熱)を利用することで凍結コストを低減させることが可能となり、挑戦していた「凍結センター」を平成26年11月 株式会社 山大 様の西桔梗工場で稼働することができました。
「凍結センター」として、液体窒素式食品凍結装置(トンネル式とバッチ式)及び液体窒素貯槽設備を設置して、新たな地産の商品開発に当社も一役を担っております。
今後は、急速凍結を行いたい企業様の為、委託凍結も行っていきます。ご興味のある企業様は下記までご連絡ください。
凍結技術確立・品質向上を追求し、多種類におよぶ商品化に成功しました。主な食品凍結品は次の通りです。
サクラマス、牡丹海老、イカ、毛蟹、ズワイガニ、ブリ、カレイほか
北海道新聞(平成27年8月5日)には、㈱山大 様が函館市恵山漁業者と共同開発した「大型サクラマス(鱒王バオバオ)を急速凍結し、お刺身として函館市内の飲食店(兎月・ご馳走亭)で提供されている記事が掲載されました。

大型サクラマス(鱒王バオバオ)
今後は、2016年3月の新幹線開業やTPPが背景としてある中、北海道産品のブランド力向上へ取り組み、地元企業として更なる貢献を目指します。