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ガス談話室

水素の話
2005-03-01
燃料電池や燃料電池自動車で一躍クローズアップされている水素。
水素は燃焼すると水になります。
私たちが日常飲んでいる水です。
石油類と違ってまったく炭酸ガスを出さない水素は環境にやさしいことが注目されて、「未来のエネルギー」もしくは「未来のエネルギーを運ぶ物質」として期待されています。
 
  水素と言うと70歳以上の方は巨大飛行船ツエツペリン号やヒンデンブルグ号を思い起こすのではないでしょうか。
1937年ニューヨーク郊外の飛行場で、巨大なヒンデンブルグ号が爆発炎上するニュース映像は世界中に水素の恐ろしさを伝えました。
この事件以来、気球や飛行船などに水素が使われることは非常に少なくなってきました。
今では縁日のゴム風船もふくめて何かを浮かばせる物質として使われるガスは燃えないヘリウムが用いられています。
 
このように扱い方を誤ると危険なこともありますので、水素ガスは正しく取り扱う必要があります。
 
まず、ほかのガスと区別するために容器の色は危険を知らせる赤です。
ちなみに酸素は黒、炭酸ガスは緑、アンモニアは白、塩素は黄色、アセチレンは褐色、また窒素、ヘリウムなど多くのガスはグレーなどとなっています。
また、ほかのガスと間違えて使わないようにガスを取り出す口金が左ねじになっています。
左ねじは水素のほかにはヘリウムや半導体に使用するガスがあります。
水素は危険なガス、ヘリウムは高価なガス、半導体関連ガスは危険かつ高価なガスということで左ねじになっているのだと思います。
 
 
 
水素のこれからの用途は、燃料電池、水素自動車などが主流になっていくと思います。
自動車は直接水素を燃焼させて内燃機関の動力にするものと、燃料電池として動力を取り出すものとに分かれていますが、どちらが主流になるかはこれからということになります。
すでに自動車用燃料を目的に水素ガススタンドなどが作られています。
写真は大陽日酸株式会社が東京北区千住に設置したものです。
3月25日から名古屋で開催される万国博覧会「愛・地球博」でも水素ガススタンドが展示される予定です。
 
 
少しマニアックになりますが、次の写真は水素泡箱といって、素粒子の飛翔する様子を眼で見るように工夫されたものです。
液体水素で満たされ、強い磁場のかけられた容器の中に外部(宇宙など)から飛んでくる粒子の飛跡をとらえた写真です。
ニュートリノを検出した小柴教授のカミオカンデとイメージが重なりますね。
この装置は大陽日酸(旧日本酸素)が高エネルギー研究所から委託を受けて製造したものですが、現在は使われていません。
 
函館酸素株式会社
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