80年のあゆみ
函館酸素のあゆみと時代の変遷
弊社は、1938年(昭和13年)に高熱工業株式会社として発足し、港町函館の繁栄に貢献するため酸素の製造・販売したのが始まりです。創業後は戦争や戦後の混乱、石油ショック、バブルの崩壊、リーマンショック、東日本大震災などがありましたが、時代の荒波や幾重の困難を乗り越えて、2018年(平成30年)3月、お客様のご愛顧と先人の築いた信頼と実績、関係者の皆様の支えから、おかげさまをもちまして80年を迎えることができました。
創 業
創業期
-昭和13年-
●会社設立
函館船渠株式会社で大量に使用される酸素を供給するため「高熱工業株式会社(現 函館酸素)」を設立
●北海道庁より高圧ガスの製造販売許可を得る
工場建設の出願をし当局の許可を得ることに注力、時局の難関を越え、昭和13年6月13日 北海道庁より製造販売の許可を得ることが出来た。 寅保2266号
-昭和14年-
●北海道内で初の容器耐圧検査所の指定
●カーバイトの入手困難に伴い酸素の需要は減退
-昭和21年-
●「函館酸素株式会社」に社名変更
-昭和24年-
●室蘭地区に進出
-昭和30年-
●カーバイト工場完成
造船活況
造船活況
-昭和31年-
●本社(函館)において第2工場を稼動
計画造船や北洋漁業の活況から酸素の需要が増加となり、長野県他社から購入の酸素製造装置を増設(湘南製作所製30㎥/h)
-昭和32年-
●本社(函館)において第3工場を稼動
大型貨物船の建造ほか引揚船の解体、北洋漁業の活況から酸素の需要が益々旺盛となることから、官有払下の酸素製造装置を増設(湘南製作所製60㎥/h)
-昭和33年-
●函館ドックの計画造船、連絡船などからの酸素需要増とあわせ、同社室蘭製作所の橋梁ほか室蘭地区での繁忙から酸素供給を本格化
●カードル方式供給を開始
-昭和35年-
●室蘭酸素工場完成稼動
本社1号機を移設し、函館ドック室蘭製作所へ酸素パイピング供給開始
-昭和36年-
●室蘭工場に2号機を設置
室蘭地区の鉄工業界は引続き繁忙であり、販路の拡大計画から九州他社より酸素製造装置を増設(湘南製作所製 60㎥/h)
●このころからカーバイトに変わり、溶解アセチレンの需要が増加し始める
-昭和37年-
●工業用プロパンの販売開始
函館及び道南地区において工業用プロパンの販売を開始
-昭和39年-
●函館ドック函館造船所に酸素及びアセチレンのパイピング開始
-昭和40年-
●函館ドック函館造船所構内に道内他社から購入した酸素製造装置を新設(日立製100㎥/h)
-昭和42年-
●函館ドック室蘭製作所にアセチレン発生装置を新設しパイピング供給開始
-昭和46年-
●青函トンネル工事に使用される酸素ガス供給契約成立
青函ずい道工事が始まり、1972年(昭和47年)4月、 工事に使用される酸素ガスについて共同企業体と契約成立。同年10月には福島(吉岡)営業所を開設 (1986年(昭和61年)閉鎖)
オイルショック
-昭和48年-
●苫小牧営業所開設
●函館ドック函館造船所 構内に酸素製造装置を増設(日本酸素製130㎥/h )
-昭和49年-
●函館ドック函館造船所向け液化石油ガス(プロピレン・プロパン)供給設備を設置
●液体窒素のローリー供給を開始
-昭和51年-
●工事部門を新設し配管工事業を開始
-昭和57年-
●本社 商品倉庫を新築
-昭和60年-
●在宅医療ビジネスを開始
産業ガスメーカーのグループに
-昭和63年-
●日本酸素(現 大陽日酸)グループに参入
-平成2年-
●札幌営業所開設
-平成3年-
●函館 本社工場に炭酸ガス充填設備を新設
バブル崩壊後
-平成8年-
●函館 本社工場にアルゴン・混合ガス充填設備を新設
-平成12年-
●函館市内ユーザーに小型窒素製造装置1号機を設置・稼動
電子部品大手のユーザー構内に小型窒素製造装置を設置しオンサイト供給を開始(現在5号機まで増設)
-平成16年-
●品質マネジメントシステム ISO9001認証取得
リーマン・ショック後
-平成22年-
●FRP容器耐圧試験装置導入
東日本大震災(2011年)
-平成27年-
●BCP対策の一環として函館臨空工業団地に工業用地を購入
-平成30年-
●総合充填工場 操業開始
2015年に取得した函館臨空工業団地内に総合ガス充填工場及び容器貯蔵施設を建設し、12月25日に操業を開始しました。
地域の医療・経済に貢献し地域発展に寄与してまいります。