ガス談話室
新総合充填所竣工 『災害に強く地域の安心を追求』
2018-11-09
平成30年11月9日、函館臨空工業団地(鈴蘭丘町)にて竣工式を執り行いました。
このたびの新総合充填所の移転には「東日本大震災」が大きく関与しており、震災後に函館市が見直したハザードマップからも、有事の際に現在の函館港に面している当社工場への影響は甚大と予想されます。
私たち函館酸素は「道南唯一の高圧ガス製造企業」であり、医療機関や在宅酸素患者様への医療ガスや災害復旧に必要な保安用ガスの供給について大きな社会的使命があります。
今回の新充填所の高台への移転によって、震災や津波被害からの回避が可能となり、また備蓄量増加や生産性・作業性の向上、そしてバックアップ電源(発電機)による停電時の生産確保なども実現しました。
まだ記憶に新しい本年9月の胆振東部地震における全道停電の際には、在宅での機械式酸素発生装置が使用できなくなり、患者様のご自宅数百軒に3日間にわたって社員総動員で酸素ボンベをお届けしました。
このような背景の下、80年間地域に支えられてきた地元企業として、そして災害時においても機能を継続するため、今後も地域の医療・経済に貢献し地域と共に歩んでまいります。
ー新充填所主要設備概要ー
原料ガス貯槽(CE)
液化酸素 TL-20型×2基(32,400㎥)
液化窒素 TL-10型(6,364㎥)
液化アルゴン TL-10型(7,726㎥)
液化炭酸ガス TM-15C型(13,900kg)
ガス充填設備
工業用酸素ガス:60口 窒素ガス:30口 アルゴンガス:30口
アルゴン+炭酸混合ガス:15口 炭酸ガス:2口
液化ガス(酸窒素アルゴン炭酸LGC):各1口
医療用酸素
47L容器:30口 14.7MPa小容器:102口 19.6MPa小容器:60口
ガス容器置場
一般工業用ガス:約1600本 可燃性・毒性ガス:約1000本
医療用酸素
47L容器:800本 小容器:750本 在宅容器:750本