ガス談話室
北海道新幹線 間もなく開通、函館酸素も汗を流しました
2016-01-26
注目
かつて函館と青森は青函連絡船によって結ばれておりましたが、昭和29年の洞爺丸台風の事故から、函館と本州の人・物の輸送の生命線確保のため、戦前より計画のあった青函トンネル構想が具体化し、昭和39年に「青函連絡船から鉄路へ」とトンネル工事が着工しました。
青函トンネルは工期24年を要して昭和63年に開通し、青函連絡船は同年3月13日に80年に及ぶ歴史に幕を下ろしました。以来、津軽海峡は青函トンネルの鉄路とフェリー会社の海路で結ばれて今日に至っています。
青函トンネルは工期24年を要して昭和63年に開通し、青函連絡船は同年3月13日に80年に及ぶ歴史に幕を下ろしました。以来、津軽海峡は青函トンネルの鉄路とフェリー会社の海路で結ばれて今日に至っています。
<青函トンネル工事着工から北海道新幹線開業まで高圧ガスで貢献!>
当社は、青函トンネル工事着工から今日の北海道新幹線開業までの62年の間に高圧ガス等の分野で貢献させていただきました。
その内容を紹介させていただき、来る開業日を迎えたいと思います。
その内容を紹介させていただき、来る開業日を迎えたいと思います。
<トンネル工事>
青函トンネル本工事が昭和46年に着工され、当社は工事の本格化に備え、昭和47年に吉岡営業所を開設しました。 以来、工事が終息する昭和61年までの約14年間、酸素ガス及び溶材・保安用品等を納入致しました。 |
(写真は青函トンネルの北海道側出入口)
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近年では
・「炭酸ガス」-アルカリ性廃水中和処理
北海道新幹線はトンネルが多く、区間の約7割を占めるといわれております。
トンネルを施工する際に発生する湧水には、枯葉等の堆積物やコンクリート打設の影響などからアルカリ性が高くなる場合もあり、そのままの状態では排水できません。そのため、炭酸ガスで放流基準内に中和し放流します。 |
・「酸素・アセチレンガス」-ガス圧接
新幹線が通る高架橋などの構造物の多くは鉄筋コンクリート構造で、内部には鉄筋カゴが使われております。その鉄筋カゴの製作にはガス圧接工法が多く用いられております。
ガス圧接は、接合端面を突き合せて、接合部の酸化膜を酸素とアセチレンガスの量を多くした炎で除去し、加圧、加熱することで、接合端面を溶かすことなく接合する工法です。突き合わせた接合端面はある一定の距離まで近づくと鉄の原子同士が互いに結びつき、鉄を直接接合することができます。
新幹線が通る高架橋などの構造物の多くは鉄筋コンクリート構造で、内部には鉄筋カゴが使われております。その鉄筋カゴの製作にはガス圧接工法が多く用いられております。
ガス圧接は、接合端面を突き合せて、接合部の酸化膜を酸素とアセチレンガスの量を多くした炎で除去し、加圧、加熱することで、接合端面を溶かすことなく接合する工法です。突き合わせた接合端面はある一定の距離まで近づくと鉄の原子同士が互いに結びつき、鉄を直接接合することができます。
他、レール敷設-約270kmに及ぶレール溶接(圧接)、車両基地暖房工事-車両検査建屋の暖房工事(暖房は冬場活躍)
そして、2カ月後の平成28年3月26日、いよいよ北海道新幹線が開業し新幹線が走行します